季節が夏から秋へと移り変わるとき、メイクにも少し深みをまといたくなるもの。2025年秋は、“温かみ”“質感のレイヤード”“抜け感”がキーワード。
トレンドの中心にあるのは、派手さよりも“自然体の美しさ”を引き出すメイクです。今回は、今季注目の5つのトレンドと、それを叶えるおすすめコスメを紹介します。
1. トースティメイク ― 温もりのあるアーストーンで秋顔に
この秋最も注目されているのが、“トースティメイク”。トーストのように温かみを感じるブラウン、キャラメル、ブロンズなどのアースカラーが主役です。
夏のツヤを少し落ち着かせ、柔らかな光沢をプラスすることで、しっとりとした季節感を演出できます。
アイメイクには、ゴールドやコッパーを軽く重ねて立体感を。リップはオレンジブラウンやテラコッタで統一すると、顔全体が優しくまとまります。
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頬やまぶたに自然な陰影をつくる万能フェイスカラー。繊細なパール感が、秋の光に溶け込むような柔らかさを演出します。
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2. スモッジアイ&クリーングランジ ― ラフなのに洗練された目元へ
今年の秋冬、海外で急上昇しているのが“スモッジアイ”。きっちり描いたアイラインではなく、指で軽くぼかしたような“こなれたにじみ”がトレンドです。
肌は清潔感を残しながらも、少しダークなリップでバランスを取る“クリーングランジ”スタイルが人気。
モード感がありつつも抜け感がある、まさに今の時代の空気を映したメイクです。
アイラインをブラウンやグレーで入れ、コットンスワブで軽くぼかすだけでOK。下まぶたに少し影を入れると、目の印象がぐっと深まります。
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ツヤとマットのバランスを絶妙に整えてくれるリキッドタイプ。肌の透明感を残したまま、メイク全体を“洗練されたラフさ”に仕上げます。
3. レイヤード質感メイク ― 異なるテクスチャーで遊ぶ
この秋は、ツヤ×マット、光×影など、相反する質感を重ねて魅せる「レイヤードメイク」が新定番に。
たとえば、マットなベースにツヤのハイライトを重ねたり、軽い透けリップに濃密グロスをのせたりと、質感の“対比”で奥行きをつくるのがポイント。
ファッションでも異素材ミックスが注目されているように、メイクも“掛け合わせ”がトレンドの中心にあります。
単色では出せない立体感が生まれ、自分らしいメイクバランスを楽しめます。
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マットでありながらも保湿も叶えるフェイスパウダー。重ねるだけで透明感のある質感をつくり、自然な立体感を演出します。
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4. スキントーンカラー ― 肌になじむ“ナチュラル陰影”が主役
ベージュやブラウンなど、肌と自然に同化するスキントーンカラーも大注目。派手さを抑え、光と影で立体感を出すメイクがトレンドです。
とくにアイシャドウは、単色でも奥行きを感じさせるアイテムが人気。陰影を意識したナチュラルなメイクが、上品な印象を作ります。
また、血色感のあるチークをほんのり入れることで、抜け感と温もりのバランスが取れた仕上がりに。
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肌のpHで発色が変わる人気アイテム。ナチュラルな血色を与え、ベージュ系のアイメイクとも相性抜群です。
5. ソフトアイブロウ ― 明るく抜け感のある眉が新定番
眉のトレンドもこの秋、大きく変化。しっかり描くよりも、ふんわりと明るい“ソフトブロウ”が主流に。
海外では“ブリーチドブロウ(眉を明るく見せる)”も注目されています。眉の存在感を少し引くことで、目元がより際立ち、軽やかで洗練された印象に。
明るめのアイブロウマスカラでトーンを合わせるだけでも、簡単にトレンド感が出せます。
リップやチークの色味が引き立つので、全体のバランスも美しく整います
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0.02 mmほどの超極細芯で、1本1本の毛を繊細に描ける。ライト系カラーを使えば、重たくならずに自然な抜け感が出せる。
“抜け感×あたたかさ”で作る、2025年秋の美
2025年秋のメイクトレンドは、「温かみ」「質感の奥行き」「抜け感」という3つの要素が軸。
自分を飾り立てるよりも、素の魅力を活かしながら洗練された印象を引き出すスタイルが主流です。
トースティカラーの温もり、スモッジラインの抜け感、スキントーンの柔らかさ——どのトレンドも共通しているのは、“心地よい自然さ”。
季節の変わり目に、メイクで気分をやさしく切り替えてみてはいかがでしょうか。
この秋は、あなたらしい“あたたかさ”をまとうメイクで、鏡の前の自分にときめいて。